建築設計事務所
   住宅編
はじめに ・・・
「住宅」とは「生活」そのものです。「生活」=「ライフスタイル」をお客様とともに造り上げてゆくことが住宅を設計することといってもよいと思います。
敷地の特徴(=潜在力)を見つけだし、最大限利用することにより、快適な「住環境」を実現させます。ここでは概要として、以下の点について説明します。
 建築設計事務所の「特徴」
 住宅の設計から工事、竣工まで
 建築設計事務所の「役割」

建築設計事務所の「特徴」 とは、なんでしょう?
建築設計事務所の仕事の大きな特徴は、次の3つに分けられると思います。
 1,お客様の立場で仕事します。
 2,設計の条件に制約はなく、自由な設計ができます。
 3,「設計」と「施工」が分離し、それぞれの立場で仕事に取り組みます。

お客様の立場の「設計」と、「施工」の分離が
厳しい「コストチェック」と「現場監理」」を実現します。
お客様にとって、設計事務所を利用することには、どのような利点が考えられるのでしょうか。
建築で特徴的なのは、同じ「敷地条件」というものがないことです。そして、同じ「家族」・「生活」もありません。一つの敷地にはいくつもの計画案が考えられ、いくつもの構造、設備、素材があります。そして10年後、「家族のかたち」はどう変わっているのでしょうか。多くの選択肢の中からいったいなにが最適なのか、将来どのように変化していくのかなど、様々なことを考えながら設計をしていきます。このようなことから「設計」は「お客様」と「設計事務所」の共同作業ということがおわかりかと思いますが、この設計過程の密度こそが設計事務所の大きな特徴です。
設計事務所は、ある一つの工法しかできないとか、ある一つのメーカーしか使わない、などといった設計上の制約はありません。自由に設計し、条件にあう最も適した計画案を選択することができます。自由設計とは、施工と分離した設計事務所だからこそできることです。
「設計」と、「施工」が分離していることにより次のような利点があります。
その工事に最も適した施工会社を選ぶことができます。
3社程度の施工会社の見積もりをとることにより「競争」が生じるため、コストダウンがはかれます。また、各社の見積もり内容を比較することにより、厳格なコストチェックができます。
各工事・各工程において厳格な現場監理ができます。
  
住宅の設計から工事、竣工まで
建物の本体工事における設計事務所の仕事は、大きく分けると
 「A,設計業務」「B,現場監理業務」 の2つに分類されます。その他に
 「C,別途工事業務」(本体工事に含める場合あり)
があります。
手抜き工事のない、設計図書とおりの建物を造るには、厳格な「工事監理」が大変重要です。
建築設計事務所が、設計だけではなく、現場監理までを仕事とする大きな理由です。
A, 設計業務
「設計」は「お客様」と「設計事務所」の共同作業で造り上げていきます。「生活」=「ライフスタイル」にあわせながら、設計ポイントを一つ一つ検討していきます。敷地の潜在力を引き出し、光や風など自然の力を取り入れ、計画と一体となった合理的な構造を選択し、住空間をデザインしていきます。密度の濃い「対話」が自由な設計へとつながっていきます。  
B, 現場監理業務
「現場監理業務」は主に「施工会社」と「設計事務所」が現場で共に仕事をしてゆきます。各工事・工程で手抜きがないかのチェックや、現場で起こる数々の問題点について、施工会社と一緒に考え解決していきます。しばしば、施工状態の指摘や、意見の違いにより、衝突も起こる場合がありますが、それは「よい建物を造り上げる」ためであり、それが建築設計事務所の大きな役割の一つです。
C, 別途工事業務
「別途工事業務」は、建物本体工事に入れない工事を設計、選定、手配をしたりします。たとえば、カーテンやブラインドなどは、建物本体工事に含めない方が安い場合が多いので、別途工事とすることが多いです。その他にも別途工事にした方が工事費が有利な場合は別途工事にします。  
そして、図にも示してある、「施工業者とコストチェック」も重要です。 
施工者の技量と、コストの透明性をここで検討していきます。「施工費が安くなったと思ったら、知らないうちに材料も安くなっていた」というのでは問題です。各施工会社の技量を見極めながら、それぞれの工事・材料の適正価格を検討する、つまり「工事技量」と「適正価格」をここでチェックするわけです。 

このように、「お客様」「建築設計事務所」「施工会社」が、それぞれの立場で協力しあうことにより、よい建物を造り上げることができるわけです。

 建築設計事務所の「役割」
トータルコーディネイト
細かい部分から全体まで、数多くの設計ポイントを「対話」を通して検討し、バランスよく設計していくこと・・・。
建物だけではなく、インテリア・外構まで含めた「住空間」を考えていくこと・・・。
さらに、資金・法規・施工業者選定をも含めた「トータルコーディネイト」が建築設計事務所の「役割」であり「仕事」です。

さらに詳しい内容は → 建築設計業務