■ 図書室のある家

 

 

プロジェクトメンバー

コーディネイト:株式会社 エス・コンセプト
土地媒介:九電不動産 株式会社
全体計画:株式会社 建築デザイン工房 谷口遵
住戸設計:信濃設計研究所 信濃康博
施工:株式会社 斉藤工務店

写真撮影:石井紀久、信濃設計研究所

概要

敷地住所:福岡県春日市春日原南町
主要用途:コーポラティブ方式の戸建て住宅
主要構造:木造2階建
延床面積:109.35平米 / 8街区7戸中3戸設計
建築竣工:2012年3月
家族構成:夫婦+子供3人
→2012年度 グッドデザイン賞 受賞

Nu邸の住戸設計  家族構成/台形平面/2階リビング/図書スペース

2階リビングに併設された図書室。開放的なダイニングに対し、図書室は落ち着ける空間としています。この図書室は、リビングとつながって、家族が集い、くつろぎ、学び合う場となっています。2階LDKと図書室は、5人家族が自然と集う場となっています・・・

ご夫婦とお子さんが3人です。果たして同階に夫婦寝室と子供部屋3室がとれるのかどうかが問題でした。
打合せを重ねた結果
1階:寝室+子供部屋3室(内2部屋は引戸間仕切り)+納戸(将来トイレに転用可能)
2階:LDK+図書スペース+浴室・洗面・トイレ
という空間構成になりました。

環境との繋がり


Nu邸は敷地中央の共用広場正面に面した区画です。この区画は建築可能範囲が台形の形をしています。 そこで、1階は、お子さん3人のための個室3室と夫婦寝室と玄関をなるべく広くとるために、平面形も台形にしました。
1階の各個室には共用広場に面して、縦長窓が設置され、採光・換気に利用しています。 建物裏側にも採光・換気用窓が必要な部分に取り付けられ、有効的な通風・換気がとれるようにしています。
2階は日当たりと眺望の良い条件を活かし、LDKを配置しています。LDKは明るい開放的な空間に、奥の図書スペースは窓をしぼり落ち着く空間にしています。

家族との繋がり


階段を上がると対面キッチン部分に出てきます。南側に面するダイニングにはバルコニーが連続しています。 ここには開口が大きいサッシを設置し、ダイニングとバルコニーを一体化して利用できるようにしました。
2階奥は図書スペースになっています。壁面を本棚、窓際には作り付けのディスクを設置しています。家族みんなで使える空間です。
2階リビングの特徴を生かし、傾斜天井にしています。南側の天井を高くし窓を設置、部屋の奥まで光が届くようにしています。 全体照明は、傾斜天井とフラットの天井の段差を利用し間接照明を設置し確保しています。 空間の中央に大黒柱を設置しました。6寸角の杉材です。大梁を2ヶ所見せています。

街との繋がり


シンボルツリーの向こう側正面に見えるのがNu邸

Nu邸は、建物正面・東面に8街区共用広場があり、建物裏側・北面が隣地となっています。
共用広場に面する窓からは、広場中央にあるシンボルツリーのケヤキが必ず見えるようになっています。 共用広場に面する部分には美観上エアコン室外機に木製カバーが付けられています。

■「なないろガーデン」:3つの住宅

→「なないろガーデン」
→Mo邸 : 畳リビングの家
→Mu邸 : 大きなリビングの家

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