信濃設計事務所 nano Architects WORKS
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©2009 nano Architects.

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山王マンション 407号室 リノベーション

時代蘇生 山王マンション 407号室 リノベーション 山王マンション 407号室 リノベーション
山王マンション 407号室 リノベーション 山王マンション 407号室 リノベーション
山王マンション 407号室 リノベーション 山王マンション 407号室 リノベーション
山王マンション 407号室 リノベーション 仮
「時代蘇生」

□ 山王Rプロジェクト
築40年を超える「山王マンション」をリノベーションにより再生させるプロジェクト。 建築・インテリアのみならず、様々な分野のデザイナーたちが長期空室となっている約10部屋をそれぞれ独自にデザインしリノベーションしました。 完成後リノベミュージアムを開催、一般のみなさんにも公開しました。

□「時代蘇生」
昭和40年の建設当時から時間が止まったまま、完全に時代から取り残されていた407号室。 この部屋をリノベーションの力により、今の時代に蘇生させたいと考えました。 ただし、スケルトンからのリノベーションは時間の分断であり、結果は新築とあまり変わりません。 新築ではつくることはできない、40年という長い年月のみがつくり出すことのできる雰囲気というものがあるからです。 時代蘇生とはこの時間醸成空間とも言うべき、部屋を形づくる本質的な雰囲気を尊重し、現代に蘇らせることです。

□ PLAN・・・なにを残し、なにを加えるのか、3Kから1LDKへ



□ なぜ「流木」なのか・・・

私は窓際に流木を植えました。
この流木にも歴史があります。何年生き続け、どういった経緯で倒れ、流されていったのか・・・・。
はたしてこのような流木に価値があるのでしょうか?

築40年を過ぎた賃貸マンショがあります。この建物には価値があるのでしょうか?
外壁まわりなど傷みは激しく、室内もカビが生えたり床が腐っていたりしていますが、この建物には40年を生き抜いてきた歴史があります。
果たしてこの建物の価値とは、なんなんでしょうか?

□ 「リノベーション」とは何か。

「リノベーション」とは「価値」を考え直すことです。築40年を過ぎた建物。 築年数が過ぎると建物の価値は下がる日本の社会では、どうもそういった価値基準が定着しているようです。 築年数が経てば経つほど、素材は汚れ、傷は増え、劣化もしていきます。

長い年月のみがつくることのできる雰囲気があります。古い建物が独持の雰囲気を持っているのはそのためです。 私は2004年に山王マンションンのリノベーションに参加させていただきました。 時代に取り残された築40年の賃貸マンションンを現代に復活できないかと考え新築にも負けない空間を造りあげようとデザインしてから今年で3年経ちました。その間、『リノベーションとは何か?』をことあるごとに考えてきました。

2007年、リノベーション賃貸マンションンとして再び時代の最先端に復活した築40年の山王マンションンを見ると考え深いものがあります。 その独持の雰囲気は実は新築の建物では造ることができない大変高い価値のあるものです。

リノベーションとは、その前時代の空間=時間醸成空間を活かして現代に蘇らせることではないかと考えます。 それがつまり『時代蘇生』です。
落ちている流木を拾って部屋へ植えた瞬間、その存在はゴミからオブジェへと変身し、部屋の雰囲気を一変させました。 つまり「価値の転換」が行われたわけです。
山王マンションンは古いからこそ価値がある建物へと変身しました。流木はその象徴として私の部屋に佇んでいます。

プロジェクトメンバー
施主:吉原住宅株式会社
設計:信濃設計研究所
施工:時空建築工房 /
    株式会社スペースRデザイン

概要
敷地住所:福岡県福岡市博多区博多駅南4-19-5
主要用途:1F・テナント / 2F〜6F賃貸マンション
主要構造:RC造6階建(1965年竣工)
延床面積:407号室 51平米
リノベ竣工:2007年12月
 
 
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