”ソーシャルデザイン”

4月 17th, 2012

■ ”ソーシャルデザイン” ― 社会をつくるグッドアイデア集  グリーンズ編 .朝日出版社 定価:本体940円+税

■ 広がっていくデザインの幅
デザインというと、目で見ることができる個体物を想像してしまいますが、この本では、人の動きや、考え方、気持ち、人々の交流やコミュニケーション、社会の仕組み、などをデザインし実行していった実例が紹介されています。今は時代の転換期、社会システムがいたるところで制度疲労を起こし、社会に適合しなくなってきています。明治から昭和をとおして、幾度ものバージョンアップを繰り返して利用してきた基本的な国の制度=OSも、もう取り替え時期のようです。”ハコ””モノ”は充実しているなかで、人口減少・少子化・高齢化、ゼロ成長、環境・エネルギー問題・・・・などの変化に対応できるソフトデザインが重要になってきています。
”ソーシャルデザイン”という概念を知るだけでも、日々のデザインに対する考え方が広がっていきますので、特にデザインを学んでいる若い方々は読んでみてください。

■ この本は、お知り合いの下野さんにFBをとおして教えていただきました。読んでみると、時代を先取りした興味深い内容でした。この本には、ソーシャルデザインの実例が幾つか紹介されています。どのアイデアも感心するものばかりで、考えてみろと言われても、到底思いつかないものばかりでした。

例えば、次のような ”問” に対する ”アイデア” が紹介されています。みなさんならどのようなアイデアを思いつくでしょうか?

問01
スピード違反を取り締まるための”オービス”を利用して、スピード違反をなくそうというアイデア。ストックホルムで試験的に導入したところ、24000台の車を対象に3日間で22%も平均速度が下がりました。さて、本来スピード違反を取り締まるための”オービス”を利用して、どのようなアイデアでこのような結果を実現したのでしょうか?

問02
スターバックスが紙コップの廃棄量を減らすためのアイデアを募ったコンペでの受賞案。さてどのようなアイデアで、マイコップを持参することを促す事に成功したのでしょうか?

問03
タバコを喫煙場所で吸うメリットに、仲間で一服する事によるコミュニケーションの促進がありますが、喫煙場所を喫煙する代わりに”ある行為をする場”へと変えることにより、”ある行為”をしながらコミュニケーションをはかることができる、というアイデアが実現されています。さて、喫煙する代わりの”ある行為”とは何でしょうか?

問04
日本三大ドヤ街で有名な日雇い労働者の町、横浜の寿町で、2006年横浜市長選の際に「KOTOBUKI選挙へ行こうキャンペーン」が行われました。選挙の三日前にあることをしたら、同地区で投票率が4%上昇したそうです。さて、どのようなアイデアを実行したのでしょうか?
 
 
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