2016.06.17「例外のほうが多い時代」の新OS ラフスケッチ

すでに「近代」は過去の一時代となってしまったのか・・・

コントロールできない外力が例外状態を日常化し、資本主義が限界をむかえつつあるかもしれない「ポスト近代」に突入しているこれからの実体社会の原理原則は、いったいどんな概念・精神・システムなのだろうか?

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「例外のほうが多い時代」の新OS ラフスケッチ

2016.03.08「ソーシャルデザイン実績ガイド」:筧裕介さん著:英治出版

もし、若者が学校で勉強する理由が「自分の生活エリア防衛のため」ならば、「生活エリアに関わるさまざまな領域と要素を横断した知識や思考力」が必要になるだろう・・・

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「ソーシャルデザイン実績ガイド」:筧裕介さん著:英治出版

2016.01.22「まちづくり デッドライン」:木下 斉 (著), 広瀬 郁 (著), 日経BP社

なぜ若者は学校で勉強しなければならないのか?
その答えは、「自分の生活エリア防衛のため」といってもあながち間違えではない時代がきてしまったのかもしれない。

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「まちづくり デッドライン」:木下 斉  (著), 広瀬 郁 (著), 日経BP社

2015.09.06「資本主義こそが究極の革命である」 編著:宇野 常寛さん 角川書店

"あとがき"にあるように、「資本主義からは価値は生まれない」といった学者へに向けた、「資本主義こそが究極の革命である」という夢と希望にあふれたこれからのあるべき時代観、社会の方向性を指し示す内容でした。

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「資本主義こそが究極の革命である」  編著:宇野 常寛さん  角川書店

2015.08.15「資本主義の終焉と歴史の危機」著者:水野 和夫 さん <集英社新書>

それはつまりのところ、"日本発"の"今は何かわからない次のシステム"構築のチャンスであり、"歴史の終わり"のあとの"次の歴史"を作るチャンスである、ということなのか!?
はたしていつまで現行の資本主義が続くと思いますか?30~50年後、現行の資本主義システムが残っていると思いますか?<資本主義は死をむかえつつあるようです。>もしかすると、生きているうちに"今は何かわからない次のシステム"に移行しているかもしれません。そして、もしかすると、その次のシステムはここ日本から始まるかもしれません。<その条件が日本にはそろっているようです。>それは、もしかすると、若者諸君が漠然と思い描いている来るべき日本社会の延長線上にあるライフスタイルをもとにしたシステムかもしれません。<「脱成長による成長」>
もしかすると、今をいきる日本の若者諸君の世界観が、世界の"今は何かわからない次のシステム"の核となる世界観となるかもしれません・・・

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「資本主義の終焉と歴史の危機」著者:水野 和夫 さん <集英社新書>

2015.06.11「なんにもないところから芸術がはじまる」椹木野衣さん著<新潮社>

「既にそこにあるもの」 → 『永遠に過去につながれたものが持つ、あきらめにも似た無表情』
これはまさに十数年前に見たリノベーションがはじまる前の手入れを怠って朽ち果てそうな築40年を生き抜いてきた山王マンションの姿そのものだった。

思い返せば、十数年前、山王マンションでの”この体感”により、”この感覚”=『永遠に過去につながれたものが持つ、あきらめにも似た無表情』が自分の感性に突き刺さった瞬間、それが「リノベーションとは何か」の本質を知ったときだったのだ!

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「なんにもないところから芸術がはじまる」椹木野衣さん著<新潮社>

2015.04.07■ 「D.I.Y.精神とはなにか? : 2014」- 01

近代デザインの出発は、誰もが他からの強制(力)を受けることなく、自らの生活様式を決定し、自由なデザインを使うことができるのだという前提を条件のひとつにしていた。
柏木博編・著『近代デザイン史』 より

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■ 「D.I.Y.精神とはなにか? : 2014」- 01

2015.03.07■ 「リノベーションとはなにか? : 2014」- 02

「リノベーションとはなにか? : 2014」 この定義は次の8項目で構成されています。8項目の概要を見てみましょう。

1. 時代の大転換期 
2. 文化移行現象
3. 近代ライフスタイルの完成
4. 不動産の大衆解放化
5. フラットで多様な価値が混在する底の抜けた世界
6. 大衆主体・主導の文化
7. 身体の延長としての自分空間
8. リ・イマジネーション

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■ 「リノベーションとはなにか? : 2014」- 02

2015.02.20■ 建築+デザイン界を侵蝕する「セカイ系」-02

既にサブカル界の"セカイ系"作品ブームは終わってしまったようなのですが、様々なイメージをわきたててくれる"セカイ系"という言葉は、マンガ・アニメ・ラノベ界だけに限定するにはもったいない魅力的な言葉だと思っていました。いろいろ現在の建築・デザイン界の状況を見渡してみると、いくつかの現象を説明するのに適した言葉ではないかと思い、自分なりにリ・イマジネーションして、建築・デザイン界の"セカイ系"について考えて見たいと思います。

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■ 建築+デザイン界を侵蝕する「セカイ系」-02

2015.02.04■ 「リノベーションとはなにか? : 2014」- 01

初めてのリノベーションデザインを山王マンションでさせていただいた十数年ほど前の2004年から、「リノベーションとはなにか?」を、考えはじめました。手探り状態でリノベーション文化浸透過程を観察、分析するなかで、20世紀では当たり前だった一般社会の標準的、常識的価値が劣化・縮小していくのを感じるようになりました。それと反比例するように、新しい価値が成長・拡大・多様化していくのを実感するようになり、いったい日本社会で何が起きているのかを調べるようになりました・・・

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■ 「リノベーションとはなにか? : 2014」- 01

2015.01.18「中国化する日本」増補版  著者:與那覇 潤さん <文春文庫>

誰でも読むことができる端的、明確で分かりやすい(ツイッター的(といってよいのかわかりませんが?))言葉で説明してくださっていますので、歴史の知識がなくても読めるし、新しいイメージの獲得を目的としても、大変おもしろい本です。意図的にかなり挑発的な表現を使い、私たちにこびりついた歴史観を書き換えてくれます。特定の考え方の方々に利用されないよう配慮しながら論じられていますので、考え方もバランスのとれた、それでいて、今までにないイメージを喚起してくれる優れた構成となっています。

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「中国化する日本」増補版  著者:與那覇 潤さん <文春文庫>

2014.11.01■ 建築・デザイン界を侵蝕する「セカイ系」-01

海外に向けて自分の作品を発表することなどあり得ないと思っていました。わずかな可能性として、とにかく日本国内で有名になり、名声を得て、ようやく海外のメディアに取り上げられる(かもしれない)という、絶望的にも思えるほど果てしなく長い道のりが必要だったのです、それまでは・・・

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■ 建築・デザイン界を侵蝕する「セカイ系」-01

2014.08.05『自由とは何か』 監視社会と「個人」の消滅 著者:大屋雄裕さん ちくま新書

"自由"は、定義不可能、変幻自在、自分勝手、ご都合主義の便利な言葉でしかないのですが、人々を誘惑し続ける"自由"を考えることはやめられません。
21世紀も10年以上過ぎ、近代が目指した豊かさを多くの人々が一度は手に入れ、自由な社会が概ね実現したようにみえる日本での新たな"自由"問題について、豊かで快適な成熟社会を陰で支配している(支えている)、監視強化社会に焦点を絞り、過去を振り返り、時には身近な実例を挙げて考えてゆく本です。

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『自由とは何か』 監視社会と「個人」の消滅 著者:大屋雄裕さん ちくま新書

2014.07.19『荒木飛呂彦論』 著者:加藤幹郎さん:ちくま新書

『荒木飛呂彦論』という題名で、マニエリスム超長編漫画(と名づけてますね)『ジョジョの奇妙な冒険』について解説してくださっている本です。副題に『マンガ・アート入門』 とあるように、”ジョジョ”に縁がない方にも鑑賞ポイントをわかりやすく説明してくださっていますので読んでみてはいかがでしょう。

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『荒木飛呂彦論』 著者:加藤幹郎さん:ちくま新書

2014.07.09『つながる図書館』  著者:猪谷千香さん <ちくま新書>

この本は"図書館とは何か"を考えるための事例を集めた本です。それは同時に"公共とは何か"を考えることにもつながることがわかります。
そして、この本は"建築"の本です。

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『つながる図書館』  著者:猪谷千香さん <ちくま新書>

2014.05.26「ウェブ社会のゆくえ」 〈多孔化〉した現実のなかで

■ めまぐるしく更新されていくライフスタイル。電子メディアはますます生活に、人間関係に、社会に、侵食していっています。ウェブが無い世界は既にあり得ないほど魅力のない(不便な)世界になってしまっています。この本は、3.11を過ぎた2010年代初期の現実の実体社会とウェブ社会の関係性について論じられた、これからの社会の方向性を示唆する大変興味深い内容となっています。

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「ウェブ社会のゆくえ」 〈多孔化〉した現実のなかで

2014.05.06「2013年度、卒業制作について」

5月に入ってしまい、だいぶ遅くなりましたが、昨年2012年度の作品を見てまとめた「2013.03.18学生のみなさんの作品評価基準について」を元に、2013年度の卒業制作について考えてみたいと思います。
今年の卒業制作は多様性にあふれ、優れた作品が多数ありました。その中でも、時代を表す特徴的な作品がいくつか見られましたので、それらの作品を見ていきたいと思います。

 

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「2013年度、卒業制作について」

2014.05.05「市民自治」著者:福嶋浩彦さん:ディスカヴァー携書:2014

福嶋さんは、12年にわたり我孫子市長を務められ、「市民自治」を実践されてきました。この本は、我孫子市で実際に実践されてきたことを元に構成されています。

待機児童問題もそうでしたが、国の対策不足により問題が解決しないのではなく、横浜市や我孫子市のように、首長がやる気になれば、問題は解決できるのです。(問題もあるようですが) つまり、首長と議員の意識、そして、首長と議員を選ぶ市民(有権者)の意識の問題でした。範囲を地方自治全体に広げても、これと同様の構図です。我孫子市の取り組みをみると、やろうとすれば、ここまでできるのか!と、感心させられることばかりです。

全体的に誰もが読める平易な文章で、概念と具体例を挙げ、わかりやすく丁寧に書いてくださっていますので、読んでみてはいかがでしょう?

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「市民自治」著者:福嶋浩彦さん:ディスカヴァー携書:2014

2014.04.21“The Times Transplantation Building / 時代移植”の”内”と”外”の評価について

"内"より"外"の方が理解者は多いとは感じていましたが、リノベーション文化が基盤文化である欧米において、当然、同様のコンセプトの作品が既にあると容易に想像できる私の作品が、審査員に高評価されるとは思いませんでした。彼らは果たして何をみて何を評価したのでしょうか?これは大変おもしろい推察、想像ゲームです。
"外"の審査員のみなさんは、何をみて何を評価したのか、みなさんも想像してみてはいかがでしょうか?

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“The Times Transplantation Building / 時代移植”の”内”と”外”の評価について

2014.04.15「経済学の犯罪」 著者:佐伯啓思さん 講談社現代新書

「資本主義経済がおかしくなっている」、みなさんもそう感じているのではないでしょうか?
「第1章 失われた20年 - 構造改革はなぜ失敗したのか」、書き始めにでてくるのが、「資本主義経済がおかしくなっている」 です。

まったく経済知識も感覚もない私でも読め、しかも、おもしろいのが佐伯啓思さんの本です。これまでも数冊読んでいるのですが、いずれの本も「近代」そして「次の時代」について様々な視点を与えていただける内容となっています。
今までの経済学の大前提について、さらに、経済学そのものについて疑問を呈し、考えなおしているところが大変スリリングでおもしろいです。

豊かさを手に入れてしまったこれからの私たちの暮らしは、どういった経済システムで作り上げていけばよいのでしょうか?そんな想像をしながら読んだ本です。

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「経済学の犯罪」 著者:佐伯啓思さん 講談社現代新書

2014.01.20『商店街はなぜ滅びるのか』  著者:新 雅史 さん 出版社:光文社新書

■ 誰しもが認識している"商店街問題"ですが、本質的な問題はいったい何なのでしょうか?
"商店街"と言われても、あまりにも関連事項が広範囲にわたるため概観することもできず、よくわかりませんでした。どうも一般に知れ渡っている基本認識にも問題があったようです。

この本を読み進めるに従い、戦後の近代化の中で商店街が成立する過程と、衰退していく過程をつぶさに見ることができます。商店街問題を概観することは、日本の生活(ライフスタイル)の近代化の過程を"政治・経済・社会"の面から、つまり生活を取り巻く近代史全体を概観することにつながることがわかります。

商店街の全体像を捉え、基本認識を是正し、本質的問題点と未来につながる解決案を提案する内容となっていますので、皆さん読んでみて身近にある商店街について考えてみてください。

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『商店街はなぜ滅びるのか』  著者:新 雅史 さん  出版社:光文社新書

2013.12.15リ・イマジネーション時代のまち歩きの意義

数年前からまち歩きに参加するようになったのですが、建築を見に行くことは多い私も、日常的な町並みのまち歩きとなると、何を見たらよいのかわからず、何のためにしているのか意義もあまり感じられず、カメラを片手にただ適当にぶらぶら歩いてるだけでした。この時代において、観光地ではない、歴史的建造物や有名建築でもない、日常的な町並みのまち歩きにどんな意味があるのでしょうか?それを考えてみました。
目次
01 "何もない" から "これがある"  文化への移行
02 リ・イマジネーション時代のまちづくりとは、"文化づくり"のことである
03 "文化"の基礎を作る"感性力"
04 複数の方々が参加し、発表する意味 - 多様な視点の獲得
05 "景観評価" から "解釈評価" へ
06 地元の人しかわからない表や裏の物語、"背景物語二倍の法則"
07 主観的解釈評価による"まち歩き"による段階的"まちづくり”イメージ

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リ・イマジネーション時代のまち歩きの意義

2013.10.11近代日本の居住空間は、何を目指してきたのか?― 02 (三大水回り編)

今世紀初めに始まった"リノベーション現象"は、戦後60年が過ぎ、やっとやってきた日本の居住空間の"ポップカルチャー化(大衆化)現象"であり、不動 産の"大衆解放運動"ではないかと思っています。戦後60年あまり、決して崩れることのなかった超保守的な不動産業界が作り上げた、全国一律の画一的、均 質的な居住空間への拒絶反応が、自由に改装ができる中古物件と結びつき"リノベーション現象"として爆発、大衆に広がり始めているのです。

前回は、全国どこででも見られる画一的・均質的な標準仕様で作られた日本の居住空間は、何を克服しようとし、何を目指してつくられてきたのか、全体を概観してみました。今回は水回りにしぼってみてみましょう。

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近代日本の居住空間は、何を目指してきたのか?― 02  (三大水回り編)

2013.09.30近代日本の居住空間は、何を目指してきたのか?― 01 (概観)

今世紀初めに始まり、現在急速に大衆に広がり始めている"リノベーション現象"は、戦後60年が過ぎ、やっとやってきた日本の居住空間の"ポップカルチャー化(大衆化)現象"であり、不動産の"大衆解放運動"ではないかと思っています。戦後60年あまり、決して崩れることのなかった超保守的な不動産業界が作り上げた、全国一律の画一的、均質的な居住空間に対する、大衆レベルの反乱的な意味合いも強いように思います。"居住空間の自由化"を求める人々が"自分の居場所"として見つけ出したのが、自由に改装ができる中古物件と結びついたリノベーション物件なのです。
そこで、まず、全国どこででも見られる画一的・均質的な標準仕様で作られた日本の居住空間が、何を克服しようとし、何を目指してつくられてきたのかを考えてみたいと思います。

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近代日本の居住空間は、何を目指してきたのか?― 01  (概観)

2013.04.16福岡ビンテージビルカレッジ/第4回 「京都のビンテージが生みだす都市再生」 ― ご報告と私の感想

福岡ビンテージビルカレッジ、最終回の第4回目は、<都市居住推進研究会 事務局/スーク創生事務所 代表>の大島祥子氏をお迎えいたしまして、千数百年以上の歴史のある、世界でも有数なビンテージ都市「京都」における、(大島さんのお仕事であられます)「コーディネーター」が要となった最強チーム体制による超実践的まちづくり戦術と、現時点までの実績・変革内容についてお話いただきました。

主な内容は
1,ものづくりの主役(要)は誰か?
2,有効な戦術は何か?
3,何を変える=リノベーションするのか?
・3-1,「法」
・3-2,「住文化」
・3-3,「夢」
となっております。

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福岡ビンテージビルカレッジ/第4回 「京都のビンテージが生みだす都市再生」 ― ご報告と私の感想

2013.03.18学生のみなさんの作品評価基準について

毎年、この時期、3年連続で1年生の作品講評会と、1年後の成長した2年生の卒業制作展に参加させていただいております。この2年間の学生たちの成長を見続けている中で、1年生の作品のどこをみて、何を、どのように評価すればよいのかを(この時期だけですが(笑))考えています。じっくり考えてみれ ば作品評価には様々な視点が考えられ、なかなか評価基準が定まりません。

果たしてどのような視点で、どこを、どのように評価し、何を作者に伝えればよいのでしょうか・・・

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学生のみなさんの作品評価基準について

2013.03.16『n次創作観光』 著:岡本健さん NPO法人北海道冒険芸術出版

一般旅行本的旅行に興味を抱かなくなっている人が多くなってしまったようです。それは、まるで自分が個性のない人であるかのように、自らを認めてしまうからかもしれません。しかし、個性があるといっても、変わった人とは思われたくない、と考えている人も多いのではないでしょうか。

一方、大衆文化の隆盛期、自分の感性に正直な個性を前提とした多様な島宇宙化が浸透し、特に感性の異なる人々の視線を気にしなくても良くなってきているのも確かのようです。感性に正直に従い行動を起こすことの方が、より自分らしく、島宇宙内で感性を共有でき、より満足感が得られるのかもしれないですね・・・

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『n次創作観光』 著:岡本健さん NPO法人北海道冒険芸術出版

2013.02.18福岡ビンテージビルカレッジ/第3回 「食文化から生まれるビンテージ」 ― ご報告と私の感想

福岡ビンテージビルカレッジの第3回目は、森の新聞社代表であり、福岡教育大学非常勤講師もされています森千鶴子氏に「食文化から生まれるビンテージ」についてご講演頂きました。
タイトルは、「伝統食の復権。今、見直される日本。私たちの帰る味はどこに?」~農山漁村に残る食のビンテージを巡る冒険~です。
ご活動は多岐にわたり、農業専門誌などへの執筆のほか、地域を見つめ直し、未来の暮らしに活かす「地元学」の指導やワークショップ、特産品開発、農産加工等の助言も行っています。
2000 年より、各地の食資源の見つめ直しによる、地域づくり活動「食の文化祭」「家庭料理大集合」の取り組みをサポート「築上つけもの博覧会(福岡県築上 町)」、「古賀のみかんの文化祭(福岡県古賀市)」、「高千穂のこびる発表会(宮崎県高千穂町)」など。関わった地域は70ヶ所以上になります。
農林水産省選定「地産地消の仕事人」、六次産業化ボランタリープランナーでもあります。

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福岡ビンテージビルカレッジ/第3回 「食文化から生まれるビンテージ」 ― ご報告と私の感想

2013.02.04福岡ビンテージビルカレッジ / 第2回「オフィス文化から生まれるビンテージ」 ― ご報告と私の感想

福岡ビンテージビルカレッジの第2回目として、中島ヒロシ氏(株式会社アドアルファ 代表取締役)に講師をお願いいたしました。
中島氏は、福岡を中心に全国のオフィスづくりのお手伝いをしておられます。オフィス内で起る様々なシーンを演出するべくレイアウトには並々ならぬこだわりをおもちで、 今までの500社以上のレイアウトを手がけてきたノウハウを強みにICTを用いた近年の働き方とのバランスを保ちながら日々新しいワークスタイルを研究開 発しておられます。

中島氏のお話の中から、"働く空間"である"ジャンクオフィス"について考え、ビンテージビル文化とどのように関わりがあるのかを見つけました。

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福岡ビンテージビルカレッジ / 第2回「オフィス文化から生まれるビンテージ」 ― ご報告と私の感想

2013.01.22福岡ビンテージビルカレッジ / 第1回 「私のVINTAGE LIFE」 ― ご報告と私の感想

福岡ビンテージビルカレッジの第1回目として、「AMP GALLERY & CAFE'・アトリエてらた」のオーナー兼デザイナー兼ミュージッシャン、または、プロの遊び人とも呼ばれる瀬下氏による、エレキギター、ジーパン、スカ ジャンなどのビンテージについてのお話をしていただきました。今回の「続・山王R」において、リ ノベーションデザインを一部屋ご担当され、デザインのみならず、セルフビルドでご自身自ら塗装をされ、ビンテージ感あふれるアート空間を創作されております。このお部屋を意味づける大切なアイテムとして、これからお話にな る、ビンテージ・エレキギター、ジーパン、スカジャンなどが、そのために意図してつくられたスペースにディスプレイされていました・・・

瀬下氏のお話を参考にさせていただき、なぜ、"ビンテージビル文化"が"ビルストック時代"に必要なのかを考えてみました。

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福岡ビンテージビルカレッジ  /  第1回 「私のVINTAGE LIFE」 ― ご報告と私の感想

2013.01.16福岡ビンテージビルカレッジ – 第2回 「オフィス文化から生まれるビンテージ」

■ビンテージビルカレッジの主旨
ビンテージビルカレッジの主旨は、ビンテージという概念がまだ無い"ビル(建物)"の分野で、どのようにすれば"ビル(建物)"のビンテージ文化をつくれるのか?を、すでに社会に定着している、他分野のビンテージ文化の"感覚"を学ぶことにより、考えていこうという主旨です。また、産業構造の変化により、ソーシャルビジネスが広がっている中で、新しく創りだされた様々な分野のビンテージ文化が、社会性のあるビジネスと適度に結びつくことにより、持続的、安定的に社会に普及し、日常生活を支えるそれぞれの街や地区を魅力あるものへと導くような文化として成長する可能性があるのではないか?といったことも同時に考えていきたいと思っております。

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福岡ビンテージビルカレッジ – 第2回 「オフィス文化から生まれるビンテージ」

2013.01.09近代建築の見所-01:長崎県松浦市-01:「西肥バス・松浦ターミナル」

古い近代建築や、日本家屋が好きな方が増えています。特に若い方々は、自分の生まれる前に既に存在していた建物たちの”何か”を読み取っているようです。その”何か”を読み取っているのは、新世代の特徴である”繊細なる感性”ではないかと思っています。しかし、雰囲気を読み取る感性はあっても、古い建物がなぜ感性に訴えるのかを分析したものはあまり見たことがありません。そこで、なぜ、古い建物が、感性に訴える雰囲気を醸し出しているのかを考えながら、古い建物の見所をみていきたいと思います。

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近代建築の見所-01:長崎県松浦市-01:「西肥バス・松浦ターミナル」

2012.10.17多様なる視点が魅力の日本の大衆文化

本屋さんに行くと、様々な視点で構成されたいろんな本があります。 みなさんは、どの本、つまり、どの視点が好きですか?

日本では、大衆レベルで、新しい視点が次々と発見され、それがメディアで発表され、一定の賛同者を得ることができる文化 になったようです。

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多様なる視点が魅力の日本の大衆文化

2012.09.16「リ・イマジネーションの世界」 仮面ライダーディケイド x ストック時代のリノベーション

「リノベーション時代とは、誰もがルームデザインをすることができる時代」に、なぜなったのか?
「リトル・ピープルの時代」(宇野常寛さん著)で平成仮面ライダー等を知り、今の時代がどのような時代なのかを感じることができました。
その後「ユリイカ9月臨時増刊号」でさらに様々な分野からの分析を知り、リノベーション現象とは、日本文化全体の大変革現象の中の一現象といってよいと考えております。

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「リ・イマジネーションの世界」 仮面ライダーディケイド x ストック時代のリノベーション

2012.08.17三大水回り空間の克服 – 近代の日本の大衆居住空間は、何を目指してきたのか?

 近代以降の日本の大衆居住空間は、何を目指してきたのか?
近代以前、炊事場は裏手の土間。トイレや湯屋は別棟だったり、最も裏の部分に配置されていました。 このような状況だった水回りを考えると、”トイレ、キッチン、お風呂”=三大水回り空間の忌避性を改善し、 快適な居住空間化することが日本人の悲願だったのではないでしょうか。

Ⅰ.トイレ、Ⅱ.キッチン、Ⅲ.お風呂 に関して、近代建築としてこれらの水回りが快適な住空間として完成されるまでの変遷をたどってみます。

防水化、乾式化、工業製品化、により機能的快適性を確立し、デザイン性を付加し、いまや住空間の主役となるまでになりました。

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三大水回り空間の克服 – 近代の日本の大衆居住空間は、何を目指してきたのか?

2012.07.06近代以降の日本の大衆居住空間は、何を目指してきたのか?

もうこれ以上耐えられない、画一的・均質的な近代日本の居住空間は、何を目指してつくられてきたのか?(ラフスケッチ)
今世紀初めに始まった”リノベーション現象”は、戦後約60年が過ぎ、やっとやってきた日本の居住空間の”ポップカルチャー化現象”ではないかと思っています。

時代遅れの超保守的な業界が作り上げた、画一的、均質的な居住空間に、”もうこれ以上耐えられない”といった拒絶反応が、”リノベーション現象”の一つの原因となっているのではないでしょか。
そこで、まず、もうこれ以上耐えられない画一的・均質的な居住空間は、何を目指してつくられてきたのかを考えてみました。

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近代以降の日本の大衆居住空間は、何を目指してきたのか?

2012.06.21リノベーションとは、生活環境のサードプレイス化である(?)

■ 近代建築が目指したライフスタイル
■ リノベーション現象とは、ポップカルチャー化現象である。
「自分の着たい服を着るように、”自分の住みたいデザインに住む” 時代」
■ リノベーションとは、生活環境のサードプレイス化である(?)

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リノベーションとは、生活環境のサードプレイス化である(?)

2012.06.14”家庭と仕事”の不安定化を補完する、個人的長期安定化空間”サードプレイス”必要時代(?)

”家庭と仕事”の不安定化を補完する、個人的長期安定化空間”サードプレイス”必要時代の人生モデルをラフスケッチしてみました。
個人単位で長期的安定化した目的化・目標化・希望化した空間(=例えばサードプレイス)を、実態空間であれネット空間であれ持つことができれば、 家庭、仕事で意図しない突発的な変化にも社会保障補完的な役割を担えるのでは?

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”家庭と仕事”の不安定化を補完する、個人的長期安定化空間”サードプレイス”必要時代(?)

2012.06.06日本は近い将来”サードプレイス”を中心とした社会になるのか?

若者達が思い描いている豊かであろうライフスタイルを想像し、それを元に、どのような社会になっていくのかをラフスケッチしてみました。 今も昔も若者達が憧れるのは、自分の居心地のよい空間で時間を忘れて自分が好きなことと戯れて生活することです。物質的、金銭的豊かさの実現後、時代の変 換期をむかえている今の日本で、豊かさを示す基準の一つは「この”戯れ空間”をどれだけの”時間”手に入れることができているのか」ではないでしょうか?

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日本は近い将来”サードプレイス”を中心とした社会になるのか?

2012.05.30専門分野は全てポップカルチャーに浸蝕される?

気がついたら、建築を学ぶ学生が建築専門誌を買うのは当たり前だった時代は終わっていました。
文化全体が”かわいい”に代表されるポップカルチャー(サブカルチャーもふくめ)に浸蝕されてきています。

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専門分野は全てポップカルチャーに浸蝕される?

2012.05.23リノベーション現象とは、日本の居住空間のポップ・カルチャー化現象である。

2004年ごろからリノベーションに携わって感じたことは、”社会の変革期がきている”ということです。 ”どう変わったのか?”が、なかなかつかめなかったのですが、この機にまとめてみました。

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リノベーション現象とは、日本の居住空間のポップ・カルチャー化現象である。

2012.05.17廃虚防止法時代 : 03 – 廃墟保存はあり得るのか? : 01

「廃墟建築士」(三崎亜記さん著)を手掛りに、”廃墟保存”の可能性を考えてみました。
これからどんどん空き家が増えてきます。どのような意義・理由・条件がそろえば”廃墟保存”が可能なのでしょうか?

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廃虚防止法時代 : 03 – 廃墟保存はあり得るのか? : 01

2012.05.08廃虚防止法が本当に施行される時代になりました。– 02

「放棄建築物(空き家)の老朽化レベル」(「廃墟レベル」)の提案
これからどんどん空き家が増えてきます。
”空き家”、”廃屋”、”廃墟”など、どういった状態・感覚で言葉を使い分けているのでしょうか?
とりあえず、老朽化レベルでの分類を考えてみました。

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廃虚防止法が本当に施行される時代になりました。– 02

2012.05.02廃虚防止法が本当に施行される時代になりました。

”空き家対策条例”の制定が増えているのをご存じでしょうか?
”廃墟”が増えて社会問題化してきているようです・・・

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廃虚防止法が本当に施行される時代になりました。

2012.04.24“同潤会”について調べてみました。(「Re1920記憶」in福岡に便乗)

同潤会は関東大震災の復興などを目的に、義援金の残金により設立されました。 日本の耐震・耐火性能に優れた鉄筋コンクリート造の集合住宅の方向性を決めた事業でした。 日本の近代集合住宅の黎明期がどのような状況であったのかを調べることは、時代の転換期をむかえている今の日本において、意味のあることではないでしょうか。

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“同潤会”について調べてみました。(「Re1920記憶」in福岡に便乗)

2012.04.17”ソーシャルデザイン”

この本には、ソーシャルデザインの実例が幾つか紹介されています。
例えば、次のような ”問” に対する ”アイデア” が紹介されています。
問01
スピード違反を取り締まるための”オービス”を利用して、スピード違反をなくそうというアイデア。 ストックホルムで試験的に導入したところ、24000台の車を対象に3日間で22%も平均速度が下がりました。
さて、本来スピード違反を取り締まるための”オービス”を利用して、どのようなアイデアでこのような結果を実現したのでしょうか?

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”ソーシャルデザイン”

2012.04.10近い将来、日本人はオフィスビルに住むようになる(?)

人口減少時代、ゼロ成長時代をむかえている現在、すでに建物の ”床” が余っています。
みなさんも見かけていると思いますが、街中のガラ空き新築オフィスビルがそれを物語っています。 当然ながら住居としての ”床” も既に供給過剰状態。
これらの有り余った ”床” をどう利用していくのかが、日本全体の課題です。

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近い将来、日本人はオフィスビルに住むようになる(?)