■ 高砂-201号室-

 

 

プロジェクトメンバー

施主:吉原住宅有限会社
設計:信濃設計研究所
施工:吉原住宅有限会社

 

 

 

 

概要

敷地住所:福岡市中央区清川2-4-29
主要用途:1F・テナント、2F〜7F賃貸マンション
主要構造:RC造7階建(1977年竣工)
延床面積
  201 / 206号室 45平米
  403 / 703号室 29平米
リノベ竣工:2005年4月

「BEAMS」

1977年完成の賃貸マンションを、
28年後の2005年に再生させるプロジェクト。

福岡は生活を楽しめる街。しかし、はたして文化都市福岡にふさわしい居住空間はあるでしょうか?住むことを楽しめる部屋とは一体どういった部屋でしょうか?

マイナスのデザイン → 2DKからワンルームへ

この部屋は、2DKからワンルームへ変更しました。リフォーム時代には考えられませんでしたが、住民の方々のご要望が多様化したリノベーション時代をむかえ、「プラスのデザイン」つまり付け足すことによる価値アップばかりではなく、「マイナスのデザイン」つまり間仕切りをなくすことで価値がアップすることも多々あります。間仕切りをなくした大きな空間により、住民の方々のルームレイアウトが自由になるわけです。

「自分の好きな家具で、自分の好きなレイアウトをし、自分らしい暮らしをしたい・・・」、その場合ある程度の広い空間が必要です。部屋数の多さを目的としたマンションでは、なかなかそれが実現できませんでした。今回のリノベーションでは部屋数を減らし、つまり、マイナスのデザインをおこない、大きな空間をつくり、賃貸マンションでも自由なルームレイアウトをしたい住民の方々のご要望にお答えしています。

基本的機能+個性的デザイン

新高砂マンションでは、賃貸マンションとして基本的機能を必ず設置したうえで、各設計者の個性的デザインをしていくという2段階のリノベーションデザインをしています。

”新築”ならば充実した住居空間となるのでしょうか?

建物全体が醸し出す雰囲気と、新たにリノベーションされた、個性的なデザインのシナジー(相乗)効果により、楽しい住環境を作り出すことが、今回のプロジェクトの目的の一つです。今回のリノベーションでは、文化都市福岡の街で、楽しく充実したアーバンライフを満喫するにふさわしい居住空間の創造をめざして、様々なアイデアを盛り込んでいます。

居住空間のリノベーションは、日々の生活に密接な生活圏を含めた街のリノベーションへと繋がっていきます。街を含めた生活全体を楽しむことがリノベーションなのです。

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