■ しかたの茶の間

 

 

プロジェクトメンバー

施主:NPO法人 なごみの家

設計:nano Architects / 信濃設計研究所

施工:有限会社 住宅・リフォーム・サービス

写真:日髙 康智 (air studio)

 

 

 

概要

敷地住所:福岡市中早良区四箇田団地4号棟

主要用途:コミュニティーカフェ

主要構造:RC造

延床面積:93.13平方メートル

リノベ竣工:2016年2月
(1977年~84年竣工 築32~39年
管理戸数:864戸/全55棟)

コミュニティカフェ  「しかたの茶の間」

■ UR四箇田団地、1Fテナント部2区画に、「コミュニティカフェ」と「小規模多機能施設」を計画させていただきました。

これらは、NPO法人[なごみの家]さんが運営される施設です。
NPO法人[なごみの家]さんは、四箇田団地の近く、早良区東入部に『小規模多機能型居宅介護 なごみの家』を運営されており、この2つの施設は、そのサテライトという位置付けになっています。
1期工事で「コミュニティカフェ」、2期工事で「小規模多機能施設」をつくります。

[なごみの家]さんと打合せを繰り返す中、本計画は次のような意味や課題があるのではないかと考えました。

1,高齢化が進む生活エリア内の「介護、看護」の血のかよったサポート。
2,団地内や住宅地のコミュニティカフェの有効性ある活用。
3,居住者減少、高齢化により活気がなくなりつつある団地の再生。
4,有り余っている一戸建て住居や空き家、ビルの空きテナント部の有効活用。

これから30年~50年ほどの未来にむけて、どういった生活エリア環境、施設整備を行ってゆけばよいのかを考えいるうえで
意義の深い仕事となっております。

 

◯ 客席は、シーンや気分、用途に合わせて選べるように、4つに分けました。

1:カウンター席
2:テーブル席
3:ソファー席
4:畳敷き可動式ベンチ

◯ 照明は雰囲気がよく省電力なフィラメント型LED電球+アンティーク調真鍮ランプシェードにしています。

 

◯ 可動式たたみベンチ

たたみ1畳の大きさのベンチ可動式ベンチです。
キャスターが付いているので簡単に移動できます。
動かないようにしたいときのために、キャスターにはストッパーが付いています。
一般の方々でも組み立てできるように足の部分の取付けは、ボルトとナットで取付けできるようにデザインしています。

 

◯ ベンチで腰掛け一休み。井戸端会議スペースへ。
団地建物前のオープンスペースと、内部空間をつなぐ、大切な「中間スペース」です。
これを「にじり出し」とか言ったりします。
この「にじり出し」空間は、境界線を線を引いたように分けるのではなく、「曖昧さ」を演出し内部へを誘導するための知恵でもあります。
「にぎわい」の創出はこの、「曖昧さ」を演出した「中間スペース」の「にじり出し」の質によるところが大きいです。

◯ ルーバー

「部材を最小限に、安価な材料で、いかに簡単に取付けできるのか」という条件の中で、試行錯誤の日々を過ごしました。

そこで思いついたのが、電線管を利用しルーバーを吊り下げるという取付方法です。天井には照明のために電線管を設置します。その電線管を利用し、ルーバーを取り付けできれば、ルーバー取り付け用の部材がいらなくなります。

次に電線管とルーバーをどのように吊り下げるか、ですが、ネットでいろいろ調べたところ、90度ひねった形の引掛け金物が見つかりました。ネットで安価な商品が見つかりましたので、これに引っ掛けることにしました。
ここからが難しいところですが、どうやってルーバーの高さを一定にするのか、という問題です。

これまたいろいろ検討した結果、コードなどを束ねるための安価なナイロン製コード結束バンド(インシュロック)を使うことにしました。
これは、束ねる長さ(位置)を段階的に決められるので、個々のルーバーの高さ調節に最適です。
ルーバーはラワン合板厚さ12mm、素地のままです。

◯ 床モルタル

床をモルタルで施工する場合、モルタルが収縮して割れてくるのを防ぐため、目地を取っていったほうがよいとされています。

はたしてどのような目地にするのか・・・悩みに悩んだ結果、真鍮の目地棒を菱型にデザインしました。
モルタルには墨を入れ、目地は真鍮の菱型。「和」的な要素をいれています。

 

PLAN

SECTION

 

>> なごみの家 しかた

 

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■ コミュニティスペース「しかたの茶の間」工事工程
工事工程09 <照明・家具設置> (2016年2月初)

工事工程08 <可動式ベンチ製作> (2016年1月末)

工事工程07 <キッチン工事> (2016年1月末)

工事工程06 <カウンタ工事> (2016年1月中)

工事工程05 <床モルタル工事> (2015年12月末)

工事工程04 <ルーバー取付工事> (2015年12月中)

工事工程03 <アルミサッシ取付工事> (2015年12月初)

工事工程02 <照明用電気配管・排水管工事> (2015年11月末)

工事工程01 <壁モルタル塗り> (2015年11月末)

工事工程00 <工事前> (2015年10月)

■ 小規模多機能ホーム「なごみの家”しかた”」工事工程
工事工程09 <家具・サイン> (2015年5月末)
工事工程08 <福祉型設備> (2015年5月初)
工事工程07 <格子戸> (2015年4月末)
工事工程06 <器具取付工事> (2015年4月中)
工事工程05 <内装工事2> (2015年4月初)
工事工程04 <内装工事> (2015年3月末)
工事工程03 <格子戸枠・UB工事> (2015年3月末)
工事工程02 <配管・空調工事> (2015年3月中)
工事工程01 <墨出し> (2015年2月初)

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■ UR四箇田団地
住所:福岡市早良区四箇田団地
完成:1977年(S52)~1984年(S59) 築32~39年
管理戸数:864戸/全55棟
http://www.ur-net.go.jp/kyuoki/fukuoka/90_097.html

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