建築見学 – 長崎01

Posted by admin - 11月 18th, 2009 ↑ blog top

■ 「J邸新築工事」に関連する事前調査のために長崎に行きました。

博多駅、午前9時発「かもめ」に乗り、午前11時、長崎駅到着。
JR長崎駅は終着点のため、線路が駅の奥でとぎれています。
あまりなれた風景ではないため、何か陸の果てに来た感じがします。
永遠に続くと思っていた線路の終点・・・その一つの駅が長崎駅でした。

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↑ 長崎駅は現代化をはたしていました。
「かもめ」を下りたときに、ホームの風情は昭和的な情緒感溢れるレトロ感覚でした。
しかし、改札をくぐるとそこには現代デザインのアーケードと建物が向かえてくれます。

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↑ 「長崎市立図書館」 現代化のもう一つの建物
エントランスホールに面して外壁はガラスのカーテンウォールになっています。
ガラスの外側にはFRPグレーチングのルーバーと共に壁面緑化されています。

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↑ エントランスホール
曇っていましたが、適度なボリュームの明るく気持ちの良い空間でした。
お昼に併設のカフェに入りましたが、人気のお店で行列ができていました。

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↑ エントランスホール内側から見ると、ガラスの向こうに植物が見えます。
向かい側の街並みを適度に遮ってくれます。グレーチングルーバーと共に日よけとしても
機能することがわかります。

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↑ この敷地は「長崎市立新興善小学校」の跡地でした。
校門の門柱も残されていました。
エントランスホールには、日本の歴史と共に終戦頃の小学校周辺写真も展示してあります。
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この後、長崎市役所、法務局、確認検査機関であるERIに行き、事前調査を行ってきました。

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↑ 長崎振興局へ行くために路面電車に乗りました。
ゆっくりした速度とガタガタいう音と揺れが路面電車の性格を表しています。運賃は120円均一でした。
自動車と路面電車、あまり仲がよいようには見えませんでした。
しかし、路面電車は環境型都市の移動手段として可能性のある乗り物です。
大きな時代の変化と小さな地域の変化、それほどうまくリンクして適切に移行していけるわけがありません。
今年は大転換の年となりました。これからどういう未来像を描いてゆくのか、日本全体の課題です。
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↑ 長崎駅に近い「日本二十六聖人殉教地」へ行きました。
20年以上前、学生時代に来た時以来の見学です。
20年という時を感じさせない綺麗な姿で維持管理されていました。

「日本二十六聖人記念館」及び「聖フィリッポ教会」は建築家「今井兼次」の数少ない作品の一つであり、
大変貴重な建築です。

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↑ 後ろは石積み風にデザインされていました。
これはメッセージを盛り込んだ壁画となっています。

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↑ 維持管理が行き届いているため、力強く綺麗な姿を保っています。

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091117-15 ←彫塑的な柱、手の後が残る、大地から盛り上がってきたようです

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↑ 細かい装飾がちりばめられ、独特の雰囲気を醸し出しています

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↑ 「聖フィリッポ教会」 この2つの塔を本で見たとき、必ず見学したい建物の一つとなりました。

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↑ 実務で経験を積んだいま、改めて「今井兼次」の建築にかける思いが伝わってきます。

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↑ 「NHK長崎」 昭和モダンの名建築がリノベーションされ、生まれ変わり利用され続けています。

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↑ 時代を感じる鉄塔 ロゴが当時のままでいいね。
このまま使い続けて欲しい鉄塔

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↑ 長崎駅の「かもめ」 すばらしいデザイン。
JR九州の数々のすばらしい列車のデザインはまた別の機会に・・・。

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