近い将来、日本人はオフィスビルに住むようになる(?)

Posted by admin - 4月 10th, 2012 ↑ blog top

■ 人口減少時代、ゼロ成長時代をむかえている現在、すでに建物の ”床” が余っています。
みなさんも見かけていると思いますが、街中のガラ空き新築オフィスビルがそれを物語っています。
当然ながら住居としての ”床” も既に供給過剰状態。
これらの有り余った ”床” をどう利用していくのかが、日本全体の課題です。

○機能主義のおわり
住む場所、働く場所、遊ぶ場所、物を買う場所、余暇を過す場所・・・近代都市・建築計画は、機能に合わせて場所や空間を分類・分割し、整然と論理的に秩序立てて計画してきました。
しかし、既にその効力は失われつつあり、大きく見直す流れがでてきています。

○フレキシブルな均質空間
オフィスビルの第一条件として、”フレキシブル性”があります。
柱をなくし、大きな空間を提供、天井の照明、空調と床下のフリーアクセスフロアなど、フロアどの場所でも同様な機能をフレキシブルに提供できる均質空間をつくることがオフィスビル空間の特徴です。
このフレキシブル性を利用し、オフィス空間に ”住む” ことも考えられるのではないでしょうか?

○新しい集住
ワンフロアーに居住ボックスを設置し ”集住” する。
住む場所、働く場所、境界が曖昧になってきているライフスタイルが定着してきている今、”床” が余り、人口が減少し、低成長時代、オフィスビルに住んだとしてもおかしいことはありません。
近い将来、オフィスビルに住むようになるのではないでしょうか(?)

○新しいライフスタイルの模索
住居としての”床”も過剰状態なのだから、そこに住めばいいだけの話・・・それはそのとおりです。
しかし、上の絵のような住まい方は、オフィス空間のような、フレキシブル性のある均質的な大空間ならではの住まい方です。
オフィスビル全体を”フレキシブル性”を生かし、現況のままで、働く、住む、遊ぶ、買う、憩う・・・様々な機能を盛り込んで、街のようなビルにすれば、魅力ある生活空間に生まれ変わるのではないでしょうか?

とにかく、あいている”床”を使わないと、街が死んでいきます。
 
 
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