■ あきよし医院 Ⅱ期

 

 

プロジェクトメンバー

施主:あきよし医院
設計:信濃設計研究所
施工:株式会社マベック

概要

敷地住所:福岡県太宰府市観世音寺
主要用途:診療所1F外来、2F入院施設
主要構造:RC造3階建
リノベ場所:エントランス、待合室等
竣工  :2009年

築30年を過ぎた「診療所」のリノベーション

太宰府市都府楼前、観世音寺。記紀の時代から続く歴史の街に、40年以上地域医療を支えてきた「あきよし医院」。増築部分も含め築30年を越える2008年、リノベーションをおこなうことになりました。

リノベーションの大きな目的は
「威厳あるモダニズムデザインから、バリアフリー的アメニティーデザインへ」

リノベーション全体を通しての目的は次のとおりです。

1,バリアフリー化

2,老朽化した設備の更新・変更 - ファインコイルユニットをエアコンへ更新

3,内装デザインの刷新

2009年・Ⅱ期では、1F外来部のリノベーションが行われました。

A : 待合室と廊下のデザイン変更

B : エントランスとアプローチのデザイン変更

C : 診察室の開きドアを半自動上吊り引き戸に変更

A : ファンコイルユニットをエアコンに変更

A,B : サインのデザイン変更

老朽化した設備の更新・変更 - ファインコイルユニットをエアコンへ更新
リノベーション前 → 空調は冷温水を循環させて冷暖房するファンコイルユニットでした。

熱源:温水-ボイラー・冷水-クーリングタワー、各
室空調機:ファンコイルユニット

暖房時は温水、冷房時は冷水を建物内の配管に循環させ、各部屋のファンコイルユニットで熱交換、温度調整された空気を供給 する小型空調機。 本施設では、熱源として、暖房時は灯油ボイラーで温水を供給、冷房時はクーリングタワー(冷却塔)で冷水を供給。 配管の素材は鉄管。

この空調方式の問題点をまとめると次のようになります。

・ 配管=鉄管がサビでつなぎ目から漏水したり、鉄管を巻いている保温材が老朽化し、結露水が室内に漏れ出したり、維持管理が大変で悩まされていた。
・ 館内に温水・冷水を循環させる仕組みになっているので水漏れが起こると補修が大変である。
・ 30年前と製品性能が変わらず、配管の素材は鉄管、更新したとしても、将来漏水の可能性が残る。
・ 冷温水循環用主管が全館つながっているので一カ所メンテしようとすると全館の空調に影響する。
・ 室毎の換気や温度調整の機能をもたないので利用しない室の空調を消すことができない。

リノベーション後 → 全館エアコンに、空調方式を変更

ファンコイルユニットからエアコンに取り替えることを決定し、随時リノベーションする部屋からエアコンに取り替えていく方針。 全ての部屋がエアコンに変わるまでファンコイルユニットを使い続けることになりますので、ファンコイルユニット用の冷温水管は残しています。

■ あきよし医院リノベーション

→ あきよし医院 リノベーション Ⅰ期
→ あきよし医院 リノベーション Ⅱ期
→ あきよし医院 リノベーション Ⅲ期

 

 

 

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