「続・山王R」03:解体工事2

Posted by admin - 11月 1st, 2012 ↑ blog top

■ 山王マンション305号室の解体工事が進んでいます。

リノベーションにおいて解体工事は難しい工事です。

1,どこまで壊し、どこまで残すのかを細かく決め、指示、実行していただけなければならない。
2,コンクリート部分をハツル(壊す)ときには、天地を揺るがすような音が発生するので、住民の方々から必ずクレームが出る。
3,壊してみなければ、何が出てくるのかわからない。見えない部分が想定どおりになっているのかわからない。

などの問題が常につきまといます。

「山王マンション」においては、既に何室もリノベーションしていますので、見えない部分の構造もどうなっているのかわかっているし、住民の方々も慣れていらっしゃいますので、大きな問題はあまりおきません。

それでは、築40年を超える賃貸マンションの床下がどうなっているのか、こういった機会がないと見ることができませんので、ご紹介いたします。

■ 解体前の現況

↑:既存の状態です。築40年を超える賃貸マンションの多くは外観が近代建築であっても、室内はこのような和風です。山王マンションでは、横長連続窓に障子が付いています。床面には地袋収納があり、ここに座って外を眺めるようなつくりになっています。ということで、窓の高さは低めで、現建築基準法の床高さからH1100までに手すりという基準を満たしていないことが多いです。

■ 畳を取り外したところ

↑:畳をはぐと、ボードが敷いてあります。これは、パーティクルボードといいます。
畳の上を歩いてボコボコしたところの下のパーティクルボードは、このように割れていました。

■ パーティクルボードを取り外したところ

ほとんどの鉄筋コンクリート造(RC造)のマンションでは。コンクリートスラブ(床)の上に「大引(オオビキ)」と言われる木を敷き、その上に大引より小さい断面の「根太(ネダ)」を細かい間隔で敷きその上にパーティクルボード、そして、畳を敷く、という構成になっています。(この写真を見るとよく分かると思います)
 
 
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「続・山王R~NEW STANDARD RENOVATION~」:山王マンションリノベーションⅢ
場所:福岡県福岡市
山王マンション:築45年、RC6階建
元間取:3DK-48平米
所有:吉原住宅㈱
運営:㈱スペースR デザイン
施工:シーズ・クリエイションズ㈱(Shii’s Creations)
設計:信濃設計研究所/nano Architects

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