■ ジグザグ形の家

 

 

プロジェクトメンバー

コーディネイト:株式会社 エス・コンセプト
土地媒介:九電不動産 株式会社
全体計画:株式会社 建築デザイン工房 谷口遵
住戸設計:信濃設計研究所 信濃康博
建築施工:株式会社 斉藤工務店

 

概要

敷地住所:福岡県春日市春日原南町
主要用途:コーポラティブ方式の戸建て住宅
主要構造:木造2階建
延床面積:102.06平米 / 7街区4戸中1戸設計
建築竣工:2011年3月
写真撮影:石井紀久

コーポラティブ方式の戸建住宅開発プロジェクト ― Ⅳ期
今回のⅣ期7街区は、全部で4戸の住戸が建てられました。

お客様とスタッフ一同が集まり第一回目の総会が開かれてから、設計に半年、建設に半年、1年間の工程です。

Ta邸の住戸設計  家族構成/2階リビング/ジグザグ形

ご夫婦とお子さんが1人です。ジグザグ形の平面形と、2階リビングが特徴的です。

1階:玄関+子供室+寝室+浴室・洗面室+トイレ
2階:LDK+和室スペース+トイレ
という空間構成になりました。

環境との繋がり

私の担当したD区画は中央の北側道路に面した区画です。この区画は建築可能範囲が今までにない特徴的な形状をしています。

全体的に見ると三角形をしており、共用スペースである「小路」に面した外壁ラインはギザギザになっています。
この部分の1階は南面なのですが「小路」に面するため、プライバシーの確保ができないので、LDKは2階につくることが条件になっています。

 

家族との繋がり

階段を上がると対面キッチンがあるダイニングに出てきます。
南側に面するバルコニーに接したダイニングは、大きな開口を開けられる全開口サッシを設置しました。ここは、ダイニングと連続した一体的空間として利用できます。
リビング奥に小上がりの畳スペースを設けました。自然と座りたくなるような小上がりと、自然と転がりたくなる畳スペースになっています。

2階リビングの特徴を生かし、傾斜天井にしています。南側の天井を高くし窓を設置、部屋の奥まで光が届くように、室内から空を見上げることができるようにしています。
傾斜天井とフラットの天井の段差を利用し間接照明が設置されています。
空間の中央に大黒柱を設置しました。8寸角の杉材です。

街との繋がり

今回の7街区は、東面と北面に道路がある角地で、北側の道路は比較的交通量の多い道です。
道路面に対し木塀(高さ2M)が設置されています。これは、庭のプライバシー確保、温水器や室外機の目隠し、自転車置き場になったりしています。
オープン外構と木塀で囲われたプライバシー外部スペースの程良いバランスが街並みに溶け込んでいます。

■「春日原小路」:1つの住宅

→「春日原小路」
→Ta邸

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