Y邸-リノベーション工事-15:「放射冷暖房システム」

2月 18th, 2012

■ 今回のリノベーションでは、冷房と暖房にピーエス工業の「放射冷暖房システム」を導入しました。

昔の多くのRC造マンションは、断熱材が施工されていませんでした。
断熱がないことで、冷暖房効率の悪さ、慢性的な結露の発生によるカビ発生など、住環境にとして大きな問題が発生しています。そこで、今回のマンションリノベーションでは、居住空間の良好な温熱環境を実現するために、次のような断熱対策をとったうえでピーエス工業の「放射冷暖房システム」を導入しました

1,断熱材として”ウレタンフォーム”厚さ30mmを吹付け
2,複層ガラスの”内窓”の設置・断熱玄関ドアに交換
3,”珪藻土”を室内壁に施工-調湿作用・空気浄化作用
4,冷房と暖房に、ピーエス工業の「放射冷暖房システム」(以下、PS冷暖房機)を利用

■ ピーエス工業の「放射冷暖房システム」を利用するためには、建物自体の断熱性能とセットで考える必要があります。
断熱性能としては”次世代省エネ基準”を満たしていれば、PS冷暖房機は充分な性能を発揮しますので、上記のような断熱対策を行ったわけです。

■ 3F
3F:LDK用
この室内機の中を、暖房時は温水、冷房時は冷水が循環し、輻射冷暖房装置として部屋の環境を整えます。

↓ 3F:子供室用
子供室はLDKより小さいのでこのサイズの室内機になっています。
姉妹の部屋で中央に間仕切りを兼ねて設置しました。

■ 4F
4F寝室用
介護用に計画していますので、浴室・トイレと居室の温度差が出ないように全体を冷暖房しています。

4F:LDK用
建具の引戸の引き込み部分を利用して設置

お客様の引越しが終わり、住み始めて数週間立ちました。
お話によれば、今年の冬は例年になく寒い日が続いておりますが、当初のシュミレーションどおり、快適な温熱環境を保っているとのことです。

>>完成までのストーリー
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>>15 – 「放射冷暖房システム」
>>14 – タイル工事
>>13 – キッチン取付
>>12 – 螺旋階段取付
>>11 – アルミサッシカバー工法
>>10 – 珪藻土塗り
>>09 – ユニットバス設置
>>08 – 軽鉄下地+ボード張り
>>07 – 断熱工事・ウレタン吹付
>>06 – 間仕切り壁
>>05 – RC壁 – 開口補強
>>04 – 設備配管工事2
>>03 – 設備配管工事
>>02 – 解体
>>01 – 引越し
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マンションのリノベーション
場所:福岡市
工期:2011年9月末~2012年01月末
施工:スペースRデザイン
設計:nano Architects/信濃設計研究所
キッチン:リブレ株式会社
鉄骨階段:(株)稲沢鐵工
珪藻土:日本ダイヤコム工業株式会社・MGボーダー
放射冷暖房システム:ピーエス株式会社
無垢フローリング・皇杉:GAIN(ゲイン)
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ユニットバス
TOTO:マンション用RZシリーズ-1416サイズ
介護用ユニットバス
Panasonic:アクアハートKシリーズ-1620サイズ
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Y邸-リノベーション工事-14:タイル工事

2月 8th, 2012

■ Y邸マンションリノベーション:タイル工事です。

タイルはデザイン的に大変難しい面が多々あります。
タイルの大きさが規格で決まっており、現場に合わせて規格のタイルを貼るしかありません。
当初の設計と、現場の状況が異なる場合が多々あり、設計段階のタイル割りでは現場が納まらなくなることが多いのです。
大工工事の時点で、どのようにタイル割りをしていくのかを決めて大工さんに施工する位置を決めてもらわないとあとで、半端なタイルが多く出てしまう状態になってしまいます。
「タイル割りは、大工工事の墨出し時に検討する」ことが重要ですね。


↑ 現場でタイル工事職人さんに墨を出してもらいタイル割りを決めてゆく。
今回は一部大工さんに工事をやりなおして頂きました。

↑ 曲面の上がり框:杉板を無理をいって曲げ加工して頂きました。
小さいタイルがなるべく出ないように、上がり框の位置を決めています。
うまくタイルが納まりました。


↑ 介護対応を考え、タイル部分を大きくし、移動できるスノコを引いて、介護状況の変化に応じた事後対応がいろいろできるようにしました。
例えば、スロープにしたいとか、スノコの位置や大きさ、高さを変えたいといった場合に、スノコを取り替えれば対応が可能です。

>>完成までのストーリー
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>>15 – 「放射冷暖房システム」
>>14 – タイル工事
>>13 – キッチン取付
>>12 – 螺旋階段取付
>>11 – アルミサッシカバー工法
>>10 – 珪藻土塗り
>>09 – ユニットバス設置
>>08 – 軽鉄下地+ボード張り
>>07 – 断熱工事・ウレタン吹付
>>06 – 間仕切り壁
>>05 – RC壁 – 開口補強
>>04 – 設備配管工事2
>>03 – 設備配管工事
>>02 – 解体
>>01 – 引越し
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マンションのリノベーション
場所:福岡市
工期:2011年9月末~2012年01月末
施工:スペースRデザイン
設計:nano Architects/信濃設計研究所
キッチン:リブレ株式会社
鉄骨階段:(株)稲沢鐵工
珪藻土:日本ダイヤコム工業株式会社・MGボーダー
放射冷暖房システム:ピーエス株式会社
無垢フローリング・皇杉:GAIN(ゲイン)
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ユニットバス
TOTO:マンション用RZシリーズ-1416サイズ
介護用ユニットバス
Panasonic:アクアハートKシリーズ-1620サイズ
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高齢者夫婦のための要介護住居マンションリノベーションデザイン開始

1月 26th, 2011

■ マンションの1室を、高齢者夫婦のための要介護住居にリノベーションするというご依頼を受け、デザインを開始しました。

これからの日本では避けることのできない、待ったなしの課題の一つ。じっくり、注意深く、設計していきたいと思います。

新たに、ひとつの物語がはじまります。

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